美声の主

まっき-

2008年09月04日 20:00

しんペー様が『カジカガエルが手近に採取できるなんていいですね』
なんていうもんだから投稿します。


カジカガエルは市内のとある川に生息している。
渓流に棲むカエルで日本一美しい声で鳴くカエルとして知られている。
遠くの方からフィフィフィフィフィ~♪と高い音域で響く
ヒグラシのような鳴き声がそれだ。
川の音にかき消されないために獲得した鳴き声なのかもしれない。


この渓流と言うのが曲者で、足場が悪いため捕獲が困難


他のカエルだと、田んぼの脇にいるので、割りと簡単に捕獲できる。
生き物を捕獲する際、生息地に行くのは当然だが、
足場のしっかりした捕獲しやすい場所で勝負するのが、僕のスタイル


カジカガエルの場合、声はすれども姿は見えずということも多い。
視界に捕捉しても、気配に敏感ですぐ逃げてしまう。
実際、去年からトライしているが、未だにカエルは捕獲できていない。
ならば、
『オタマで捕ろうカジカガエル』(鳴くまで待とうホトトギスのノリで)
オタマなら簡単に捕獲できる。

オタマなんてみんな同じで見分けなんかつくわけない
とお思いの諸兄のためにお教えしよう。
カジカガエルのオタマは渓流に生きるため、口が吸盤状になっていて
流されないようになっているのだ。


とりあえず茹でたホウレン草とメダカ用の餌で育ててみる。
相手は渓流の生き物なので、
酸素の豊富なきれいな水で育てる必要がある。
面倒だが、毎日朝と夜に水を交換する。


足の生えかけの画像はないが、後ろ足がじわじわ生えるのに対し、前足は一気に生える。
なんか飛行形態→ガウォーク→バトロイドみたいだ。(分かる人だけカモン)


このゴマ豆腐みたいのが、上陸したてのカジカガエル。
わずかに残った尻尾がプリチー

しかし、えら呼吸から肺呼吸にシフトする際、
カエルの癖に溺れたりするし、
完全にカエルになるまでは、乾燥にも弱い。


数々の苦労の末、やっと大人のカジカガエルになった。





しかし、あまりにも小さいカエルのため、小さい餌が供給できず、
結局死なせてしまった


ごめん…



フレークや茹でた野菜ではなくで育てられるオタマと違い、
常に生きた餌が必要なカエルの生体の飼育は結構大変


残念な結果
関連記事