空を飛ぶモンスター前編
またも知り合いからハチの駆除について電話で相談があった。
種類は分からないが、巣の場所は木の根元らしい。
おそらくオオスズメバチだ。
これからは、次世代女王蜂の育成の時期にさしかかる。
凶暴性は増し、巣も大型化する。
危険度は跳ね上がるといってもいい。
とりあえず、近くに人を寄せないようにしてほしいと頼み、
自分の目で直接現地を確認する。
もし僕の手に負えないようであれば、
費用は数万円かかるが、専門の業者に頼むしかない。
これは命に関わることだ。
駐車場の一角にその木はあった。
この根元に彼女達はいるらしい。
足場がしっかりしているので、接近も退避も容易にできるだろう。
近所の子供が巣穴に木の枝をさしこんだらしい。
こんなものでは防げないし、逆に危険だ。
にしても静かだ。
本当にいるのだろうか?
しばらく待つと、巣とされる穴の奥から、
ブブブブブという携帯のバイブのような音が響いてきた
たしかにいる
さらに暫く待つと、
中のハチが出て行ったり、外回りのハチが帰ってきたりと
スズメバチが活発に活動する様が観察できた。
やはりオオスズメバチだ。
【オオスズメバチ】
堅牢な外骨格を身にまとい
ペンチのような大顎は樹皮をも穿つ
毒針は太く、長い。毒の強さ、量は数あるスズメバチの中で群を抜いている
飛翔速度は大柄な体で鈍いといわれているが、それでも時速30キロは超える
単体でも危険だが、興奮するとフェロモンで仲間を呼び寄せる
ほんの数匹でミツバチのコロニーを全滅させることが可能
他のスズメバチを捕食することもある
世界最大最凶のスズメバチ(まっきー)
まさに
空を飛ぶモンスター
もっと接近して迫力のある写真を撮りたい。
しかし、彼女達は僕を認識したようだ。
翅を震わせ威嚇している。(このときガチガチと言う警戒音は聞こえなかった)
(# ゚Д゚)凸ヤンノカゴルァ!!
これ以上の接近は、危険だ。
状況は十分確認できた。
なんとか駆除できそうだ。
準備を整え、出直すことにした。
注)危険なので、駆除は防護服を着用して行うべきです。
有料ですが、プロの業者にお任せしたほうが安心です。
後編へ続く
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